タオルの用語集＜や行＞

や行

浴用タオル
タオルと言えば”浴用タオル”を意味するぐらい、２０世紀の日本のマーケットでは親しまれてきました。背中を洗うときに、左右の手で両端を持って、背中に回せる長さが必要とされています。泡立ちはもちろんのこと、泡切れが良い（すすぎが簡単で絞りやすい）適度の厚さであることが重視されます。

ヨコ糸
タオル織りに適したヨコ糸には、織機がヨコ糸を挿入して打ち込むスピードに、糸切れせずついていく、強度と伸度が求められます。

横糸巻機
ヨコ糸は、一般的なタオル全体の糸量の15％〜20％を占めています。一般的なタオルでは、耳部とヘム部でしか、ヨコ糸は目にとまりませんので、ヨコ糸を準備する際には、タテ糸とパイル糸と同じ白度のものを使う。織機のヨコ糸を挿入するスピードが、織機の織るスピードを左右しますので、ヨコ糸としての強度や伸度を持った糸が選定され、加工されます。それを織機毎に異なるヨコ糸ボビン（シャトル式の織機ではヨコ糸木管）に巻き取っていくのが横糸巻機です。
タオルのジャガード織機工程参照

緯入（よこいれ）杼入（ひいれ）運動
織機工程の一部。ヨコ糸（ヨコ糸を巻いた杼）を、糸道を通して、織機の端から端へ走らす運動
タオルの織機工程参照

ヨコパイル織
パイルになるヨコ糸を浮かせて、その中間を切断してつくる。別珍（Velveteen）やコーデュロイ（Corduroy）

撚り
紡績した撚糸には撚りがかかっています。撚りをかけないと、繊維と繊維とがからまり摩擦してグリップする力が働かず、糸を引っ張るだけで抜けてしまいます。撚りは元に戻ろうとします。その力により糸が”よじれる”現象をスナールと呼びます。撚りの度合いによって糸の感触は変わってきます。撚りが甘い糸は、手触りがやわらかく温かく感じられます。撚りが強い糸は、手触りがかたくなり涼しく感じられます。また、撚りが強いほど、染色時の発色が濃く見えます。