バード 昇栄堂 

こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。

「おっちゃん、今年で何年目や?」 レジでお金を払う際に
初めてそんなことを聞いてしまった。

おっちゃんの眉毛は白く長くなっているが
当時の面影は変わらず元気である。

「もう、かれこれ35年です」 パンを袋に手際よく入れながら
そうおっちゃんは回答してくださった。

レジは当時のままで釣り銭を自動計算する機能はついていない。
頭でしっかり計算して手渡しで小銭を受け取る。

「ボクの小学校の時からあるもんな・・・。ありがとう」

そんな会話をしながらパンを受取り表にでた。

そのパン屋さんの名前はバード 昇栄堂 さん。

中学生だったころ、おふくろの体調がすぐれない時に
弁当の変わりにパンになるときは、子供心になんだかうれしかった。
ここのパン屋はその時からある。

マヨネーズパンに一口カツパンにポテトサラダパン。
今では濃くて滅多に買わなくなったが当時はみんなの人気の
パンだった。

その頃からこの地元唐崎の街も変わり、地元スーパーは3軒もつぶれ
コンビニ激戦区と化している。
パン屋さんもここ周辺に3軒もある。

そんな中、未だ元気なお父さんとお母さんで切り盛りされてきた
このバード 昇栄堂 さんにも数年前から息子さんが跡を継ぎ
パン作りをしている姿を見かける。

私も滅多にバード 昇栄堂 さんに行くことはない。
それでもこの場所で地域を見守り、私達の青春時の胃袋を満足してくれた
ご主人には感謝の気持ちでいっぱいだ。

パンを食べ終わり袋を捨てようと思った底から
一枚のラスクが出てきた。
無口な大将で会話も今日が初めてだったし、今までこのような
おまけをいただいたことは無いのだが・・・。

最近入れておられるのか、はたまた、会話をしたからであろうか。
その一枚のサービスがうれしかった。

長くお店を続けるということは簡単なことではない。

ここで買いたいと思う何かが無いと廃れていってしまう。

おっちゃんから今日はそんな何かを教わった気がした。

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「売らない」から売れる!

ヨタヨタやけどお気に入り!
そこまで使ってほしいタオルがあります
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