なんにもしてないから、(後編)

こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です

Iさんはワインを一口含ませてからゆっくりと話された。

「あのね・・・」

悦子婦人の優しいそして温かい気遣いのある言葉をここには記せない・・・。

大変な状況の中でもIさんにお電話をくださり、私によろしくお伝えして

くださいっとメッセージもくださっていた。

緊張の糸が切れた。

「なんで、げんちゃん泣いているの・・・?」っと5歳の子が私の膝に

乗ってきた。

  「ありがとうございます・・・」 その言葉しか言えないまま

 「乾杯だ!!」っとパパがシャンパンを抜いてくださりなんだか

みんなで泣いていた・・・。

 そして喜んでくださった皆さんの顔を見てうれしくてたまらなかった。

 しばし放心状態だった私を前に

「こんな子も本当にいるんだよね・・・♪」っとI夫婦は私を優しく包んでくれた。

 まだ、会ってから半日も経ってない見ず知らずの方に一緒に泣いてもらい、

そして、一緒に食事をしている・・・。

旅に出るとこんな感じになり人のぬくもりや優しさに触れられることがあり、

思った以上の思い出作りが自分史のページに刻み込まれる体験は皆さんも

お持ちであろう・・・。

しかし、夢を持って、気合いだけで上京し、現実と直面し、スイッチが入ったり

落ち込んだりしながらも勇気を持つことで何かが変わるっと自分を信じて、

そして、悩んで、そして、又、動く・・・。

猛烈なエネルギーを使った気がしたが、結果はどうなるかなんて、誰も分からない。 でもそんでいいんだ。

後悔の文字を人生に残さないようにしたいという綺麗事だけに聞こえるかも

しれないが、すべてやってみることが大事だと、言いたかった・・・。

誰にだ・・・?

正月から年賀状に長渕剛さんという男に魅了されることのきっかけになる

級友が、「ごめん。俺、あかんかも・・・」っとしたためて送ってきた・・・。

何度電話しても出ない。 連絡が未だ着かない・・・。

先週に生涯孤独です。 夢も希望もない・・・っとメールがあり、

近くにいる人がまた一人悩んでいる・・・。

 夢を与えていくのが経営者としてはもちろんだが、寺田元という

一個人としていつもそうでありたいと思っている。

 それを教えてくださったのは紛れもなく長渕剛さんからの詩であったのだ。

だから不器用な私は会いに行くという行動でしか、言葉では伝えられないと思った。

長渕さんに会うのは自分の夢でもある。職人が夢を語ったことにより応援してくださり作ったタオルと、

私が子供が生まれた時に詩を書いたカセットテープを持って、

ここまで来た。

なんの意味も矛盾もない。 そのまんまの感じるままに動く野生だ。

血が通い出して、目の前のこんがり焼けたギョーザを頬張った。

旨い・・・。

何で今日、こんなうれしい日にギョーザなんだろう・・・? また考えている(笑)

笑っている自分と涙でぐしゃぐしゃな自分。

パパに御礼を言う。

すると、パパはこう言うんだ。

「何度も言ってるけどね、 ホントに俺、なんにもしてないからね・・・」

「なんにもしてないからね・・・」

これが、真のまごころという人間の一番だいじな部分なんだろうな・・・。

タクシーを呼んでもらい、皆さんと別れた。

Iさんは明日、長渕さんに私のタオルと夢を必ずお届けするからねっと

大切に預かってくれた・・・。

本当は在宅しておられたら会いにまで連れていってもらえるところまで

お話してくれたらしい・・・。

(いや、もう十分だ。 というかこれ以上、直視したら失神ということを初体験しそうだったから・・・(苦笑))

次回、また、会えるようにしますからね。 っと言ってくださり、御礼を述べて

タクシーに滑り込んだ。

※I夫婦のお顔と悦子さんのお言葉をどうしてもここに書くことは出来ません。 察していただけると幸いです。 とても素敵な方々に巡りあえて感謝の気持ちでいっぱいです。 パパの奥さん、ありがとうございました。

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ヨタヨタやけどお気に入り!

そこまで使ってほしいタオルがあります

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rogo

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