親友隆ちゃん帰郷祝賀会

こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。

30年という歳月が長いのか短いのかなどどうでもいいことである。
三条大橋に高校時代のキャプテンであった隆ちゃんが僕を待っていてくれた。

京都で待ち合わせ関東で過ごした生活にピリオドをうち
新たな人生をスターさせることはご夫婦にとってもまたもちろん自身にとっても挑戦でありワクワクであろう。


そんな門出を祝したいと帰省まもない彼を呼び出し街に繰り出した。

高校時代の白球を追いかけた思い出は少し封印しながら街を漫ろ歩く。
路地裏の風景も寺院も高校生の当時の僕らには全く興味がなかったのに景色はこの歳になると魅力させると語り合う。


ひとつふたつ寄り道を重ね僕の妻とも同級生であることで懐かしく合流し、ランチを重ねた。
お互いに時間は空いてはいても距離は近い。それが同級生というものだとしみじみ思った。


妻と入れ替わるかのように隆ちゃんとずっと会いたいと言っていた同級生である旧姓内山さんが遅れて合流する。

職の共通言語が2人を包み込みお互いを尊重するかのように会話が弾む。
行きたかったと指定された居酒屋のタコブツは見事に乾燥を余儀なくされて
箸が動かぬまま会話だけが進む形になったのは否めない。

場所を移しお互いの過去と現在と未来を語り歩く。

それでも隆ちゃんという存在が今ここにあるから語れる話。

僕は長くこの日を夢見ていたに違いない。
できるだけその期待を表に出さぬよう聞くか聞かぬか知らぬふりで二人の会話の行方に任していた。

彼の存在が遠く離れた場所であったとしてもいつも温かく励まし続けてくれていた。
だから今回は僕の期待を伝えるのではなく自分が彼にできることを考えようと心に決めた。

しかし最後のバーで酒が身体の限界値を超えた時点で僕は隆ちゃんに甘え相談する側に回っていた。
彼の優しさがいつも僕の心を解き放つ。

別れ際にありがとうが言えたかどうかも分からぬまま帰路に着きブログを書いている。

変わらない自分を叱責するのと同じくらい嬉しい涙が出るのはとうに僕は理解している。

なんの気兼ねもなくこのままでいい。

それが心友なんだからと。

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