浪花の商人、チャキチャキの江戸っ子

浪速の商人は “どケチ”の精神が強く口八丁手八丁のイメージであろうか・

かたやチャキチャキの江戸っ子というくらいだから生粋(きつすい)。まざりけなしで
損得勘定の無い生き方を思い浮かべられるやもしれません。


お互いに西と東の二つの庶民の物語がこの二冊に代表されていると
思います。

ナニワの天満橋界隈を題材にした商人の物語、「銀二貫」
商いの主人、番頭、丁稚の人間模様を強く描き
その中でモノヅクリへの想いが人間の在り方を教えてくれます。

江戸の長屋を題材にした物語、「本所おけら長屋」
先を見ないで今を生きる庶民の中で義理人情の江戸っ子の
精神が痛快で涙を誘います。

どちらも本質は自らを中心に生きるのでなく相手を思いやる心を
教えてくれる最高のビジネス書と思っています。

現代のビジネスマンに失い掛けている精神がこの本の中には
書かれています。

モノがあふれ、欲がうずまく世界。
人を欺き、自己中心な生き方であるために他人とのかかわりを
一切持とうとしない世代にとってこの本はちゃんチャラおかしな
内容に映ってしまうかもしれません。

しかし幼き頃に私が経験させていただいた貴重な「世間の情」は
今も心に強く根付いていてその心地よさが私のビジネスの礎になっているのは
間違いありません。

ぜひ、この痛快かつ涙なくして読めない二冊を手にしてご感想を
お聞かせいただきたいと思います。

銀二貫 (幻冬舎時代小説文庫)高田 郁(著)

本所おけら長屋 (PHP文芸文庫) 畠山 健二 (著)

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