こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。
朔が内からはじけるように破れてコットンボールが出てきておりました。
日本には平安時代に三河国(愛知県)に漂着したインド人によって綿花の種子が
もたらされたという記述が日本書紀に見られます。
しかしこの時代の栽培は成功しなかったようです。
綿花作りが普及したのは江戸時代に最盛期を迎えます。
明治時代には麺紡績産業が勃興し、綿花づくりが奨励されましたが、輸入綿が
増加するのに伴い、綿花の栽培はほとんど見られなくなりました。
現在、綿製品の綿花は輸入に頼る状態でありますが、大変価格が急騰しております。
特に中国市場における綿花及び製品の値上がりは急激に進み、綿商社を悩ませております。
2割から3割とも言われる綿花の高騰を各問屋は自社負担にて応じて来ましたが、ここになって補えない状態が続いております。
さらに商品の輸入が滞り、商品不足が懸念されだしました。
原因は栽培・縫製の人不足も深刻な問題のようです。
今までの価格では今後は日本には対応してくれない工場も出てきているようです。
お客様の消費を如何にバランス良く受け容れてもられるよう進めていくかは
各会社ごとに悩んでおられると聞きます。
先月より各会社より値上げ要請が続いております。
価格は上がるのは仕方がないが、商品が切れるのは困るとお答えすると
そのように前向きに検討してくださったのは御社が初めてだと言われました。
ビックリでした。
値上げには耳を傾けない先様が多いようです。
各問屋やメーカーが苦しみながら、ギリギリのところで交渉を真剣にしていただいているのであれば、こちらも消費者にしっかりと情報を発信して
伝える義務があると思っております。
レアアース問題・または野菜不足・さんまの漁不足などニュースになる部分は
致し方ないと消費者もそれぞれ納得しながら生活を補っていくのです。
綿花の高騰をしっかりと情報を発信しない限り、消費者は納得して
お金を出すことはないでしょう。
タオルが当然のように作れる時代は、もう終わっております。
それぞれの分野において各企業は必死なのです。
お互いに耳を傾けどのように訴えていくか。
とても大事であると思ってます。
弊社としてもお客様にご負担いただくことが、今後は出てくることかと思いますが、しっかりとどうして、このような状態なのかをはっきりとご説明する
よう心がけていきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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