こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。
最後のユニフォームに着替えグランドに向かう高校ラグビー地方大会準決勝。
高校三年生である長男にとっては最後の大会です。
培った三年間のラグビー生活。
下級生もマネージャーも監督もコーチも負けたら最後の試合になることを覚悟していています。
そしてOBも駆けつけご父兄やラグビーファンが同級生がたくさん見守る中キックオフの1時間が始まりました。
相手は滋賀県では長年強豪高校の光泉。
今まで一度も勝てたことはありません。
それでもワントライを合言葉に彼らは元気一杯声を出し身体をぶつけあってきました。
前半勢いは互角でしたが徐々に相手にトライを加算されていきます。
それでも声援に応え大声を出しながら元気に腐らずプレイする選手たち。
後半、追い込んでも1つのパスミスから独走を許すシーンが重なり始めます。
ディフェンス一方の試合は体力を奪うためやはり連続優勝校には歯が立たないのでしょうか。
いやいや、それでも彼らはワントライを諦めてなかったのです。
ロスタイムの時計が止まった時間、
ついに石山高校の作戦が当たり出します。
モールで押し込む!
ずっと三年間練習してきたどこにも負けないフォワードの強さがこのチームなのです。
バックスの息子の指令が飛ぶ!
行ける!
残り3メートル!2メートル!
ボールをキープしている。
そしてスクラム、また前へ!
残り1メートル!
そしてスクラム!
諦めない彼らの姿勢に声援が後押しします。
まだ主審の笛が鳴りません…
鳴るな…そう心に叫びながら彼らを応援しました。
もう一度スクラム!
残り50センチ!
希望のワントライに猛追するチームに王者光泉高も必死でした。
花園で一勝をあげている高校にとってはワントライも屈辱と言わんばかりに守ります。
決まった!ゴールラインを割ったかに見えたその瞬間にノーサイドの笛が鳴る…。
届かなかったワントライ…。
息子が潰れたモールから砂だらけの姿で現れました。
ノーサイド。
大きな拍手とともに大きな涙が溢れました。
観客のみんなが泣いてました。
忘れかけていた熱い想い。
諦めない最高の試合を見せてくれた選手に感動させてもらいました。
負けると決めつけているのではなくそれぞれの目標を持ち諦めなかった姿勢に響くのは当然です。
だけどグランドを去る息子の目からは大粒の涙で覆われてました。
三年間の思いが悔しさが寂しさが詰まった涙なのかもしれません。
家族全員で最後の試合を観戦させてもらったことに心から感謝です。
ありがとう。そして三年間お疲れさまでした。
素晴らしいチームメイトにも感謝。
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