浴用タオルの実験

こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。


紡績社が現在使用している糸を廃番するということで代替え糸を使用した
タオルサンプルが出来上がってきました。

製織工場からはどれが以前のタオルであるかも伏せた状態で使用感を
テストしてほしいと言われたので入浴時に実験してみました。
それぞれの目印に●・▲・×の目印が付いています。

=実験内容=

1:ファーストタッチ
お客様が求める風合いになっているか。

●印は他のタオルに比べて断然柔らかい。甘撚りの感覚のためウケはいいように思う。
しかし私の気に入りはこの段階では▲。細番手のシャリ感を感じる。
浴用タオルの特徴は洗っている感を持たせることで他のタオルと特徴を差別化できる。
従来のドライユースをお風呂場で使用するとどうしても肌に滑った感を持ってしまうので
できればそれを補うタオルにしたい。

2:浴用内石鹸のノリ
石鹸の泡立ちがあることを求められる。

▲印と×印は変わらないが●は滑る。
思った通りである。ドライ状態で●は柔らかいためウエットにするとさらに
柔らかい感じがしてしまう。

3:肌感覚
肌への当たり具合。洗い具合の調査

●は完全に滑りシャリ感が無いため代替え品には難しいとここで判断。
この段階で▲か×か2択に絞り込まれる。
▲と×はシャリ感がお互いにあるのでこの段階では両方とも合格。
×の方が刺激が強いような感じもする。

4:脱衣室前の身体拭き
濡れた体を粗拭きしてみることで吸水性と肌あたりをテスト

×の方が湿った状態で絞ると柔らかさを感じ逆に▲は少し硬く感じられた。
石鹸のついている時と絞った状態の時と風合いが違う。
湯上りに拭きとる際にはあまり固くない方が気持ちいい。

5:洗濯機脱水7分(縦型洗濯機)
脱水後、3回ずつ軽く振ってから
同じハンガーで外ベランダ陰干し(21時35分)
明日の朝には収縮率を計測。
どれも収縮率は同じで問題ない。

結果
浴用タオルの泡切れと絞りやすさは▲も✖︎も問題無い。
特徴を出すには▲かという感じでしょうか。

楽しい実験でした。

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