こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。
タイトルをどちらから先に書くかだけでも気を遣うほど、このタオルの2大産地は
有名である。
消費者にとってどう違うのかは案外知られていない。
生産者の立場からいえば、先染先晒しの今治と後染後晒しの泉州タオルと
加工工程が違うのでまったく特性が異なるというが、お客目線でいえば
タオルは拭くもの水を吸うものという観点からいくとどっちでもいいよということになるのであろう。
ホテルの高級タオルの分厚いのが今治で、温泉旅館のほどよい薄さを特徴に持つのが泉州タオルというと分かりやすいかもしれない。
しかし、
それぞれの特徴は存分にあり、お互いのいいところを刺激しあって産地が栄えてきた。
それは棲み分けが出来ている素晴らしい文化なのである。
昨今は中国や海外市場にシェアは80%以上奪われ、現存する2大産地でさえも20%弱の中で国産タオルとして業界を牽引していっている。
綿花の暴騰、中国市場の強気な姿勢によりタオル業界は今、大変な時期を迎えようとしている。
そんな中、先日、今治と泉州のこれからを引っ張っていかれる青年部の皆さんが集まるという場が持たれた。
犬猿だとかお互いを知ろうとしない両産地であったように言われているが
そうでは無い。
私はこの座談会の参加された両産地の皆さんともよく知っており真摯にタオル業界の明日を考えておられると思っています。
私が産地隔てなくタオル通販をしていることは、この日本という枠で
タオル業界をみていきたいという思いからであったのでまさにこの座談会は
飛び上がるほどうれしく思ったのです。
まだまだ、タオル屋としてのれんの浅い私が言うのもおかしいですが、
今はお互いが日本の本当の文化を守りものを安心安全で供給できるようにすることが大事であると思うのです。
もっとコミニケーションをはかり相互を高めあっていける仕組みにしていってほしいです。
お互いの産地でお話をすると本当に皆さんいい人ばかりで、情熱をもって
もの作りをされてます。
だから、タオルは優しいんだと思うのです。
何かお力になれるよう努めていくことを誓う今日この頃です。
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※日の丸タオルは(株)京都工芸の登録商標です
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